今読んでいる本。
ヨッヘン・ヘルベック(半谷史郎・小野寺拓也訳)『史録 スターリングラード』(人文書院)、目が覚めるような面白さです。

特に、これまでアントニー・ビーヴァーなどの研究者がソ連兵士=「野蛮かつ単純で原始的」「システムに虐げられるだけの存在」という「人種主義まじりの反共思想」的視線によってスターリングラード戦を描いてきた事を批判し、兵士の主体性を丁寧に描いていて、民衆史としても興味深い。

私個人としては、ここ数か月で一番の傑作。
値段は高いですが、それだけの価値がある本だと思う。
https://www.jimbunshoin.co.jp/book/b10092765.html?srsltid=AfmBOoqovRz-5m3Rpv4CMrmoNdn8Sf8C_CKVttmAWtbOHpjFLLZvq_Qw

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