コスパ・タイパ論の恐ろしいところは、改善の余地が与えられないことにある。

コスパ・タイパ優先の行動・思考とは「前例にならってゴールまでの最短距離を最短時間で駆ける」ことをいう。前例にならう以上道のりはすでに決められており、その良否はゴール時のみに判定される。前例と同等であれば成功、それ以外は失敗という結果が下される。

成功であれば自信くらいは付くだろうが、失敗であれば改善のきっかけすら掴めないこととなる。なぜなら改善とは「現状と理想の余白にヒントがある」ものだからだ。

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