防虫や抗菌効果があるとされる芳香性の薬草は、火にくべると強いツンとした香りが漂ってきます。古来からこの強い香りは「悪霊を退ける力」があると言われてきました。
ローズマリーやラベンダー、ヘンルーダなどは時に「聖母の力」をもつとされ、家の玄関や軒先に飾って魔除けにしたところもあったそうです。

中世ヨーロッパ料理では「直接的な食材」として使う機会はあまりなく、どちらかというと薬または病人の療養食として用いられた記録が少なからず残っています。
今でもヨーロッパの多くの修道院の周辺には自生するハーブや薬用にできる野花などが春を迎えると自然と現れます。きっと昔からの名残なのでしょう。
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