オイカートールとクローテツォの魔王2人組が治める魔界城にダンジョン入りを決行した光師弟パーティーの冒険譚が読みたい。
そして魔王の右腕的存在には吸血鬼葦。
また命知らずな人間が入ってきたと魔王達がパーティーを水晶玉を透して見ていたら葦がその場から離れていくので、クローさんが「お前さんが積極的に人間を相手にするなんざ珍しいな」ってからかうけど特に無反応な葦。
まぁいっか、と見学していたら魔王城をワクワクで彷徨くパーティーに葦が正面から遭遇。
「あいつ真正面からいきやがった」
「ケージ君にしては本当に積極的だね〜」
と呑気に眺めていると……吸血鬼、いきなり魔王城最深部にまで繋がる通路を錬成。
そして魔王の右腕的存在には吸血鬼葦。
また命知らずな人間が入ってきたと魔王達がパーティーを水晶玉を透して見ていたら葦がその場から離れていくので、クローさんが「お前さんが積極的に人間を相手にするなんざ珍しいな」ってからかうけど特に無反応な葦。
まぁいっか、と見学していたら魔王城をワクワクで彷徨くパーティーに葦が正面から遭遇。
「あいつ真正面からいきやがった」
「ケージ君にしては本当に積極的だね〜」
と呑気に眺めていると……吸血鬼、いきなり魔王城最深部にまで繋がる通路を錬成。
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つまりは2人の魔王がいるこの部屋である。
「はぁ!?あの子なにを考えてんの!?人間をここに最短距離で案内してるよ!?」
「いや、俺にも何がなんだか…………ハッ」
「なに!?」
「そういえばアイツの好みって『日射』そのものであるかのような宇宙規模的な光属性タイプって言ってた」
魔王2人の目にはまさに吸血鬼のタイプが具現化した人間が映っていた。
「はぁ!?吸血鬼のクセに日射が好みとか、アカーシ君って真性マゾなの!?死ぬよ!?ちょっと叱ってくる!」
「待て待て待て、落ち着け!」
っていうドタバタ読みたいし、この後イワイズミハジメという戦士が現れる事をオイカートールは知らない
「やっぱり怪しいですよね」
突然魔王側の者が現れ道案内をしても人間からすれば罠と思うのも無理はない。
しかしそんな吸血鬼に細められていた金色が丸くなる。
「いや?そうじゃない。ただ…」
「ただ?」
「何かつまんない!!」
「……は?」
「せっかく魔王城まで来たのに探検する間もなくゴールとか勿体ないじゃん!?」
「はい?」
「こう、もっとさぁ、宝箱とかドキドキハラハラの隠し通路とか、そういうのやりたい!」
「…つまり、魔王を倒すことが目的ではないと?」
「そりゃ腕比べとか出来たら楽しそうだけど、今回は冒険かな」
そう言って吸血鬼が手首を翻せば最深部への通路が消える。
「魔王城って広いの?」
「果てしなく。冒険するのは構いませんが、魔王討伐が目的ではないのなら余り深く入らない方がいいですよ。奥へ行くほど瘴気が濃くなる」
「うげっ」
「見たところ貴方は大丈夫そうですが、お連れの子にはまだ深部の瘴気は危険です。目安として3時間以内には魔王城を出てくださいね」
「ん、わかった。というかお前親切だな?」
「下心しかないのでお気になさらず」
「なるほど?でもサンキュ!」
そう言って吸血鬼の手を握る金色の瞳に葦の瞳も丸くなる。
金色の瞳をした青年から吸血鬼を奪うように抱え、空間の歪みに消えたのは恐らく魔王の一人。
「もぉ〜〜〜!!あんな光の塊に触れたら火傷するに決まってるでしょ!?あれは魔族の、それも特に吸血鬼の天敵みたいな人間!ケージ君なら解るでしょ!それくらい!」
プリプリと怒りながら火傷をした葦の手に包帯を巻いていくオイカートールにクローさんは「やれやれ」と肩を竦め、魔王城に訪れた風変わりな人間をとくと眺めていくのだった。