「ギガ要りませんか、ギガ要りませんか」と少女は懸命に声を上げます。でも冬の寒空に道ゆく人は見向きもしません。

「ギガ要りませんか、ギガ要りませんか」と少女は声を上げ続けます。

「回線がどこかを隠してそんなこと言われてもね」と口さがないシルクハットの紳士が言い捨てていきました。

少女はその言葉に思わず声を失いました。自分でもそう思っていたからです。
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ギガ売りの少女

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