今日は、読んで自分の中の何かが開いたスゴイ小説を紹介します第三弾!
「PRIZEープライズー」(文藝春秋)
「オール讀物新人賞」で最終候補に残ったとき、選考委員で私の短編を推してくださったのが村山由佳先生でした。
結果として私が受賞してデビューしたのは松本清張賞でしたが、私のとって作家のスタートはあのオール讀物新人賞の最終候補だったと思っています。
そんなわけで、村山由佳先生は生みの母のような方なのですね。
なので、言及するのは畏れ多いのですが……
明日には消すかもしれない。
(※……と、Xに深夜長文ポストをしたら、すぐに村山先生に捕捉されたので笑、ブルースカイにも投下します)続
「PRIZEープライズー」(文藝春秋)
「オール讀物新人賞」で最終候補に残ったとき、選考委員で私の短編を推してくださったのが村山由佳先生でした。
結果として私が受賞してデビューしたのは松本清張賞でしたが、私のとって作家のスタートはあのオール讀物新人賞の最終候補だったと思っています。
そんなわけで、村山由佳先生は生みの母のような方なのですね。
なので、言及するのは畏れ多いのですが……
明日には消すかもしれない。
(※……と、Xに深夜長文ポストをしたら、すぐに村山先生に捕捉されたので笑、ブルースカイにも投下します)続
Comments
「これで直木賞ですかね!」と。
他の作家さんから「千葉さんはいいですよね。エリートですもんね」と言われたりもします。
実際はかなり泥臭くやっていて、本人には少しもエリート要素がないのですが、恵まれているなと思うことも多いので、そう仰る方の気持ちも分からないではない。
ですが「PRIZE」にあるとおりで、直木賞の選考は厳格でめちゃくちゃフェアなんだと思います。(続)
否定というのは酷評されるとかというよりも、作品に感動したからサインが欲しいと呼ばれて、忙しい中時間を作っていくと「作家は色んな経験をしたほうがいいから(オレと)不倫をするべきだ」みたいなことを言い出すバカがいるじゃないですか。絶対、小説読んでませんよね?みたいな。その種の踏みにじられ方ですね。(続)
覚えているだけでというのは、覚えていると自分が削られるので忘れるようにしているからです。
自分が持っているリソースはそのひとりの読者のために小説へ注ぐものだから、余計なもので消耗したくないわけです。
それはともかく。
自分はどこかにいるひとりの読者のために書いている。
だから出版社宛てにお手紙とかをいただくと、そのひとりはあなただったんですねという気持ちになるのです。(続)
だから、賞をとるのが最終目標ではないのですが、重要な目標ではあるんです。
直木も、山周も、吉川も、本屋大賞も、日本には素晴らしい文学賞がありますよね。ワールドワイドな賞も、いつでも待ってる!
口にはしませんが、この賞はほんと素晴らしいなと思える憧れのプライズは複数あるんですよ。(続)
あと、虚実の織り交ぜ方に、鳥肌が立ちました。こうやってやるんだ。
(これは、時代小説における史実と創作の兼ね合いの勉強にもなりました)
リアルとリアリティの違いも、よく分かってなかったけど分かったかも。
実在の作家さんや編集者さんがモデルの人物が小説に出てくるのですが、あの編集長さんを次にお見かけしたとき笑わない自信がない笑。
「PRIZE」も、読んで自分の中にある何かが開いた覚醒小説です。(続)
100万部も直木賞もぶんどりにいく。
すべてはたったひとりの読者に見つけてもらうため。
小説家はみな天羽カインのように貪欲なのです。
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#文藝春秋