改めて思うけど、「多様性を重視する社会から取り残された白人」ってロジックを弄する人は、白人優位の多様性の小さな社会を望んでるってことで、それは他者とは相容れないわけだ。

その行き着く先は「ならば戦争だ」になるのでこのロジックは良くない。
前回トランプが勝った後、「社会の分断は嘆かわしい。多様性を重視する社会から取り残された白人たちについて、理解を深めねばならない…」みたいな、それ自体はまぁ一理ある配慮や思いやりがリベラルな人々の間で広まった影響もあり、 『ヒルビリー・エレジー』という本が売れた(私も読んだ)。
で、その著者(J・D・ヴァンス)が今どうなってるかというと、トランプの副大統領になって「移民は犬猫食ってる」とか言い放ち、考えうる限り最悪のやり方で、文字通り社会の「分断」を煽っている。こういう事例をそれなりに見るので、やっぱ「分断」を嘆くだけじゃダメなのでは…と思うのだった。
問うべきは、「誰が橋を燃やしているのか」。

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