無論、イスラエルを解体したからといって、ユダヤ人の人権や信教の自由が奪われるべきではない。
だが本映画の主人公兼監督の一人であるユヴァル・アブラハムは、物語の終盤で「ここが民主化されれば……」とぼそりと口にする。演出上も強調されておらず、恐らく無意識の言葉だったと思うが、イスラエルのユダヤ人であるユヴァル自身が「この国は軍事ファシズム国家であり民主主義ではない」と暗に認めてしまっているんである。
ナチスも日帝も軍事ファシズム国家だった。イスラエルも、ナチや日帝が滅んだように滅ぶだろうと思う。

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