イギリスミステリで冒頭一行目から
『(主人公の名前)が(被害者たち)を殺したのは、(動機の)ためである。』ときっぱり書いてある作品があり。その動機が犯人にとって最も知られたくない秘密で、それが何度もバレかけて、いったい、いつ犯行に及ぶのか、と、ずーーっとドキドキしながら読んでたなあ。グラスに水がめいっぱい入っていて、あと一滴、その一滴でグラスからあふれる、ばっしゃーん!!と派手に。そういうイメージ。謎は冒頭で全部明かされているので、グラスを溢れさせるその一滴は何が、どんなことが起こるのか、それをひたすら待ちながら読み進める、というそういう作品でした。ミステリというよりサスペンス?
Reposted from 舞狂小鬼
SFのたのしさの本質がセンス・オブ・ワンダーの提示にあるとしたら、ミステリのそれは謎の提示と解明にあると言って良いのでは。
としたら犯人やトリックを明かすあらすじ紹介はミステリの場合は基本的に御法度というのもわかる。(SFは実作を読んだときのイメージがもっとすごければOKだったりもする。)
ネタバレまったく問題なしのミステリってあるんだろうか。つまりは謎に重きを置いてないミステリということになるかも知れないけど。

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