宣伝は完全に「家の中で消えた拳銃の行方」を巡る家庭内藪の中風だったのでそう思わされていたが、これは2022年のイランでヒジャブ不着用を咎められてその後死亡した女性とその後2年にわたり展開したデモを背景に、国家と国民の関係を、家父長たる父と妻と娘になぞらえて描いた、現代の空気をそのまま伝える傑作だった。もっと女性の人権テーマであることを前に出した宣伝で良いと思うけど、余計な配慮を感じる。
「聖なるイチジクの種」 https://eiga.com/l/n9X6p
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Comments
同じ女性を抑圧する国家としてのイランを描きながら逆の印象を与えてしまう「TATAMI」よりはるかに重要な作品ではないかと