『カルメン』の音楽はどこをとっても捨てるとこがない、本当にめちゃくちゃ名曲ばっかりなんだけど、実はいちばん好きなのはカルメンが「ハバネラ」を歌い終わった後のオーケストラのとこなんだよね。花を投げられたホセが呆然として、カルメンや仲間たちは高笑いしながら去っていって、鐘が鳴る中みんながてんでに退場していく場面。なんかこう、ここがカルメンっていう人の人生の頂点だったんじゃないかと思えて、弦のメロディのふくらみを聴くと涙が出ちゃうのよ。今回、読響はそこまでじゃなかったんだけどGPだったからかもしれないし。本番はぜひ泣かせてほしい。
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