ひと月ぶりにカメラを持った。

厳寒の中でも確実に季節は進んでいて、小鳥の囀り、梅の清らかな香り、突き抜ける空の青、急に眼前に色が広がっていくような感覚を覚えた。

そうだ、私、このひと月、色も音もない世界にいたんだ…

流れる血液がじんと温かくなり、急速に心が修復されていくような感じがした。

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現実はとても厳しく、祈りの時間を過ごしているけれど、私は私の心のために、しばしこのような時が必要かもしれない。

あと、この美しい世界を、色を、心のままに撮って、愛しい人に見せてあげたいと思った。

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