「ここは……どこ?」
昨夜横になりながらスマホを弄っていた時にうっかり顔面にスマホを落としてしまったと思えば、いつの間にやら見知らぬ場所へ飛ばされていた。古風な家屋やいくつかの鳥居に疎らに配置された板。これらが何なのかは分からないが、一先ず目の前の機械を触ってみることにした。
「何これ、タイプライター?」
色々なボタンを押してみたり回せそうな部分を回してみたが、何も起こらない。どうやらある程度の知識がなければ扱えないようだ。何も出来ない自分に焦りを感じたのか、段々と心拍数が上がるのを感じる。

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