アンドレアス・レクヴィッツ/橋本紘樹ほか訳『幻想の終わりに 後期近代の政治・経済・文化』(人文書院)を読み始めた。

ものすごく革新的な見方を提示しているわけでもないとは思うのだが、現代社会を理解するうえで非常にクリアな見取り図が提示されている。「なるほど~」と思いながら、ついたくさん線を引いてしまう。

本書によれば、現代の欧米社会は三つの階級+ごく少数の超富裕層から構成される。三つの階級とは、躍進する新たな中産階級、停滞する古くからの中産階級、そして下降する新たな下層階級もしくは不安定階級。(続)

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