『平等について、いま話したいこと』読了

サンデルがたびたび「トマ」と呼びかけているのが面白かった。巻末解説の影響もあり、サンデルはヒトから、ピケティはコトから見る人なんだなーと思った。

累進課税の強化は必要だがそれを富裕層に納得させるにはどうしたらいいか。公共善が浸透する前に人類は滅びちゃいそうなので、手っ取り早く呑み込ませるにはやっぱり宗教、偶像崇拝(アイドル)しかないんじゃないか?

私は物事をコトで考えてしまうが、大多数の人はヒトで考えると知っている。「それが正しいか」より「誰が言ったか」で選ぶのだ。

この本自体、サンデルとピケティのアイドル性に着目して企画されたものだろうし。

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