「部長、単身赴任だからって、飲み過ぎじゃないですか?体に良くないですよ。」
たかしは千鳥足の部長に肩を貸しながら、部長のマンションのエレベーターのボタンを押した。
たかしがいくらジムで鍛えているとはいえ、170cm130kgの部長の身体は数字以上の重さを感じた。
部長の汗と酒の混じり合った香りは不快なものではなく、むしろ官能的ですらあった。

部長の部屋は5階。
たかしは同じ部署の数名と何度か来ていたが、部長がこれほど酔った事は無かった。

「はい部長、着きましたよ。」
ベッドに寝かせようとしたところ、部長が首に太い腕を回したかと思うと、バランスを崩し、二人でベッドに倒れ込んだ。

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