インフラに関わっている人からこの数年でいろんな物の質が落ちてしなくてもよいはずの苦労をさせられるようになったという話を聞く。その苦労を引き受けていたら儲けも減るから良い加減な作業をせざるを得ないと考える人が増えて後のことは考えない工事が増えていると。
そういう工事がまかり通ると、安全で長持ちする技術なんてすぐに忘れられてしまう。売っている器具もどんどん安くて脆いものになっているけどそれを見抜けなくなってる。それがこのほんの数年で急激に悪化していると話してた。
そういう工事がまかり通ると、安全で長持ちする技術なんてすぐに忘れられてしまう。売っている器具もどんどん安くて脆いものになっているけどそれを見抜けなくなってる。それがこのほんの数年で急激に悪化していると話してた。
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でも今はどの業種の人も最後まで責任を負ってはいられないから少しずつ仕事がいい加減になる。そうすると簡単にできるものばかりに目が向けられる。だけど作る方も簡単にやってるから物が悪くなる。仕事への目が厳しくないから物を見分けられなくなる。技術も落ちる。いい加減な仕事が許容されるようになればますます物の質が落ちる。こうなればもう元には戻らない。
でももうすでに水道工事をする人の中には銅管を溶接できる技術のないひとも増えているらしい。技術が忘れられるのはあっという間だ。
私は現場で働いてたけど、どんなに有名な設計士の図面や本社からの計算も現場の人からすると「こいつらは物のことが分かってない」とのことで実際手を動かしている人たちの勘所がなくては完成しなかった。そういう技術を失うべきではなかったと思うな……
技術は物に跡として残っているけど、その跡を読み解くには物を知らないといけない。物を知るための辛抱をこの便利な世の中の一体誰がしたがるかね、どう考えてもなかなか希望は見出せないよね、と話していた。