Profile avatar
kaitoryosaito.bsky.social
読書記録とたまに美術展。国内外の古めの小説が好き。文芸サークル青音色では蒔田涼名義で小説を書いています。アイコンではサックス吹いていますが、本人は縦笛しか吹けません。文学フリマ東京40に参加予定。
1,022 posts 256 followers 124 following
Regular Contributor
Active Commenter

大江健三郎「性的人間」 #読了 痴漢という行為が被害者である女性への眼差しが一切なく書かれている。男達が自分や社会に何かを証明する(たとえ倒錯した形であろうと)ために痴漢という行為が存在するかのように。自分が成したわけでもない戦争犯罪についてあれだけ書き続けた作者が自分の書いたこの小説について、女性に向けて何かを語ったとも思えない。男性の男性による男性のための文学なんだろう。 痴漢をする男性が隠れゲイであるというのも何ともなあという感じ。これだけ不快感を覚える小説はそうそうないが、心を揺さぶるのが芸術の役割ならば、第一級の芸術作品と言えそうだ。

サルトル『嘔吐』 #読了 読了した小説の中では最も難解なものの一つ。行き詰まりを覚えた高等遊民が頭の中でごちゃごちゃ考えているというのはわかるけど、実存主義が…? 形而上学がわからない自分を再認識。前に読んだ『自由への道』は結構面白かったんだけどな。 解説にも書いてあったが、プルーストの影響がかなり強い。サルトルがプルースト好きとは意外だ。ユリシーズ的な箇所もある。こんな難解なサルトルが人気だった時代もあったんだよね、日本でも…。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 アマプラにて視聴。息子を戦争で失った女性、生きづらさを抱えた教師と生徒がクリスマス休暇を共に過ごすことになり…。 弱者や敗者をあたたかく、でも決して感傷には溺れず淡々と描くアレクサンダー・ペイン監督らしい作品だった。 登場人物の1人が「人生は鶏小屋の梯子のようなもの。短く糞まみれ」と語る。その言葉通り、映画の中でも理不尽な事件が起きる。そんな人生をどう生きるのか。うだつの上がらない主人公(ポール・ジアマッティ)が物語の最後に下す決断に涙腺を刺激された。 filmarks.com/movies/111355

3月2日(日)の #岐阜駅本の市2025 Independent Publishing Marketの配置図です(出店場所は当日の都合で変更になる場合もあるとのこと)。 イベントは土日開催ですが宙部企画は日曜日のみ、絵本を制作しておられるながさわえつこさんをサークルにお迎えして参加します。ブース番号【30】にて、東海地方(岐阜)をほんのり舞台にした短編小説などを持ってお待ちしております。

『GOTHAM/ゴッサム』シーズン1 アマプラにて視聴。10年前のドラマ。バットマンの連絡係ゴードン刑事の若き日を描く。 私のアメコミ好きはバットマンから始まっている。アランムーアやフランクミラーのコミックやミステリ作家による小説にも影響を受けた。なので、舞台となるゴッサムシティも馴染みの場所で「あの街にだけは住みたくない」と思っていたが、今回の視聴中に某県や某国で起きたことを考えると、悪者がコスプレしているかどうかだけの違いで、現実にもゴッサムみたいな街はあるのだなと思う。権力が大好きで権力のためなら何だってする人はどこにでもいるのだから。

文フリ用原稿の推敲が最終局面に。原稿のことばかり考えている。のめり込む時に犠牲になるのは料理。掃除や洗濯と違って無心ではできないから。今日は味噌汁の出汁をとるのを忘れ、おかずは一品多かった😅公募の時はこうはならないので、自分にとっては何ちゃって公募、記念公募でしかないのだろう。

短編つくづく難しい。1文のウェイトが半端じゃないので、書く文字のすべてが勝負な気がする。何度書き直しても納得のいくフレーズに辿りつけない。 もじごと

RP 好きな映画にリトルミスサンシャインとゼアウィルビーブラッド入れるの忘れた。 『リトル・ミス・サンシャイン』は青音色2号のテーマとかぶるところがあるから青音色の皆さん見てね。

#好きな映画を10個あげると人柄がバレる スイス・アーミーマン リトル・ミス・サンシャイン 時計じかけのオレンジ Aftersun/アフターサン トレインスポッティング パルプ・フィクション 偶然と想像 マルコヴィッチの穴 ジャンヌ・ディエルマン きっと、うまくいく

#好きな映画10個あげると人柄がバレる こっちでもやってみます パルプフィクション マルホランドドライブ 未来世紀ブラジル ネブラスカ バードマン ブロークバックマウンテン ショーシャンクの空に ダークナイト エターナルサンシャイン ロードオブザリングス王の帰還

今日は創元SF短編賞の一次発表。知ってる人が何人か。純文学系の人だと思っていた人も2人ほど。純文とSFって相性がいいのかな(短編がうまい人はジャンル問わずうまいのかもしれない)。松本清張賞二次に進んだ方もいらして、XのTLが華やかだった。

青音色メンバー6人の小説を読み終えました。 前回購入してくださった皆様、今回は間違いなくパワーアップしています。量だけではなく、質も作風の幅広さも前回を大きく上回る『青音色』第2号になると断言します。 私自身はチャレンジングな作品を書きました。その意気込みに内容がついていかない部分もかなりあるのですが、メンバーの意見を参考にしながら、提出期限まで推敲を重ねたいです。 #文学フリマ東京 #文学フリマ

ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』 #読了 百年〜とは違い、リアリズム小説。ミステリ小説のようでもある。いくら何でもそんなことと思いたくなるが、人には宿命があり、そこからは逃れられないのだとありきたりなことを実感する(実話に基づく小説らしい)。 実際に場を仕切る有能な人がいない時にとんでもないことが起きるのは自分でも経験している。この小説の場合、とんでもないことというのが殺人だっただけで。後日談が余計な気もするが、マルケスらしい挿話ではある。文庫本で読めるマルケス作品の一つなので、ぜひ。

青音色メンバーの作品校正中 人により文体が違うのが興味深い。ほぼ完成されている人もいる。相当修行を積んだのだろう。今回自分は三人称限定視点にしたけど、これにまだ慣れない。ぎこちなくなってしまう。 男性や未成年の一人称が一番書きやすいです(大人の女性の一人称は多分書いたことがない、自分はこのカテなのに)。皆さんはどうですか。

他人に自分の小説を読んでもらうと、自作を見つめ直すことができる。内容に深く踏み込んでの指摘ではなくても、その部分から波及して前後の文章を変えたりもする。ただ、部分部分を変えるうちに、全体として良くない風に変わってしまうこともあるので注意が必要だ。細部が磨き上げられても、つぎはぎでぎこちなくなってしまったら、意味がない。

Book Challenge終了。「心に残っている、または影響を与えた本20冊、表紙のみ」とのことだったので、狭義に理解して、紙の本だけ選びました。 なので、電子版購入時に処分した作品(トルストイ・ブロンテ等や日本の文豪全般)、奥深いダンボールに仕舞ってある本(歴史系)は除外。 海外の人のポストだと、To Kill a MockingbirdやWhere the Crawdads Singなんかがよく挙がっていて、胸が熱くなった。パルプノワール『危険な奴ら』を選ぶ自分との落差よ。 写真撮った後で、「影響を受けたのは小説じゃなく、映画だよね」と気付いたのが今日の写真。

青音色メンバー間での小説の読み合いが始まりました。 今日読んだ作品は楽しくて温かい作風だった。自分もこういうタイプの作品を書きたい…が、今回書いたのは憂鬱でカタルシスもない作品だ。もっと楽しい小説を書けばよかった。が、書いている最中は、これでいいと考えていた。前回は自分にしては明るすぎる小説だったと反省したりもして。 まあ、アンソロジーだから、色んなタイプの小説があってもいいよね。全作憂鬱なのは困るけど、半々ぐらいになるんじゃないかな。

#booksky #bookchallenge 5/20

#BookChallenge 20/20 Gabriel José de la Concordia García Márquez Cien Años de Soledad

青音色第2号。 本日バレンタインディより、メンバー7人同士による校正作業に入っております✐✨ 読んでもらえるのはもちろんですが、このメンバーの書いた小説を誰よりも先に読めるのって役得感♪😇 #文学フリマ #青音色

中上健次の初期短編 内縁の妻に暴力をふるう男の描写に頭が拒否反応を示してしまい、話が入ってこない。 若い頃に読んだ時は平気だったはず。今でもグロく暴力的な映像作品が好きなので、自分の反応が意外。 その男の存在の根っこに暴力性がある、みたいな書き方が嫌なのかな。今の時代なら、これを読めない人はけっこういるよね。別に過去に遡って作家を責めるとかそんな話ではなく。

#BookChallenge 19/20

『現代詩手帖』2024年7月号掲載、長澤沙也加さんの詩「パンダも光る、笹を食べるのだし」を読む。 散文詩?だからか、とてもわかりやすかった。わかりやすいといっても、作者と私は相当違う世界に住んでいるのだが、作中から読み取れる経験や心の痛みは私も知っているので、そこを起点に共感できた。 別の方がnoteに投稿している詩も読んでいるが、長澤さんの作品同様、直接的な感情表現はない。それでも、感情が伝わってくる。そういう詩が好きなんだと思う。

#BookChallenge 18/20 Saint-Exupéry Le Petit Prince

茨城県立近代美術館『キース・ヘリング展』へ ユニクロのTシャツでしか知らなかったアーティストについて、詳しく知ることができました。現代美術が苦手な私でも、理解しやすく、親しみやすい作品ばかり。コロナどころではなかったエイズ患者への差別や偏見も思い出した。

#BookChallenge Margaret Eleanor Atwood The Handmaid's Tale 17/20

エブリスタに投稿した『物書きさんの三日日記』が完結しました。青音色や創作のことを書き、季節感を入れるとのことなので、節分についても書きました。 隙間時間でささっと書いたせいか、本心がダダ漏れの文章になりました。全部で5千字ほどです。創作なさる方に、「こんなことを考えて小説を書いている奴もいるのか」と思っていただけると嬉しいです。 参加者を募っていらっしゃるので、気になる方はぜひ参加してみて下さい! エブリスタ以外での参加も受け付けているようです。 estar.jp/novels/26337...

#BookChallenge 16/20 Reginald Charles Hill Bones and Silence コーヒーこぼした?

水戸にある茨城県立図書館に行って『現代詩手帖』1月号を読む。 自宅近所の図書館や本屋にはない雑誌。東京より県庁所在地の方が便利な面もありますね。 noteやXでフォローしている長澤沙也加さんの詩が掲載されている号です。長澤さんの小説もそうなのですが、不思議な世界観(やや理解できない部分もある)なのに、とても心惹かれる作品でした。お近くに大きな図書館がある方は、ぜひ読んでみて下さい。新人の作品欄に載っています。