トランプとイーロン・マスクは、アメリカ合衆国の連邦政府を、きわめて強権的なやり方で掌握しつつある。ある種のクーデターといえる。
以下、関連する2件の記事を紹介する。
●財務省キャリア官僚トップが辞任。機密性が高い決済システムへのアクセスをめぐり、イーロン・マスクと意見が相違。Washington Post独自取材。
https://www.washingtonpost.com/business/2025/01/31/elon-musk-treasury-department-payment-systems/
財務省のキャリア職員のトップ、David A. Lebryk氏は、金曜日（1月31日）に退職を発表した。マスク氏のDOGEプロジェクトの代理人は、機密性の高い決済システムへのアクセスを求めていた。
以下、関連する2件の記事を紹介する。
●財務省キャリア官僚トップが辞任。機密性が高い決済システムへのアクセスをめぐり、イーロン・マスクと意見が相違。Washington Post独自取材。
https://www.washingtonpost.com/business/2025/01/31/elon-musk-treasury-department-payment-systems/
財務省のキャリア職員のトップ、David A. Lebryk氏は、金曜日（1月31日）に退職を発表した。マスク氏のDOGEプロジェクトの代理人は、機密性の高い決済システムへのアクセスを求めていた。
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雑感：
連邦政府の決済システムを、イーロン・マスクとDOGEが強権的に掌握した。トランプ政権が任命したキャリアトップが辞任したのは、なんらかの理不尽な要求があったとみられる。
https://www.reuters.com/world/us/musk-aides-lock-government-workers-out-computer-systems-us-agency-sources-say-2025-01-31/
2人の関係者によると、OPM（Office of Personnel Management、人事管理局）の一部の上級キャリア職員が、システムの一部へのアクセス権を剥奪された。このシステムには、Enterprise Human Resources Integrationと呼ばれる膨大なデータベースがあり、政府職員の生年月日、社会保障番号、評価、自宅住所、給与等級、勤続年数などが含まれているという。
「彼らがコンピューターやデータシステムを使って何をしているのか、我々にはまったく見えない」
「それが大きな懸念を生んでいる。 監視の目がない。 サイバーセキュリティーやハッキングに影響を与えることになる」
トランプ大統領が就任した1月20日、マスク氏の従業員、元従業員らを含むチームがOPMの指揮を執った。 OPM職員の一人によると、彼らはソファーベッドを本部の5階に移動させた。「敵対的買収のように感じる」とその職員は語った。OPMの責任者に任命された新任者は、同局の最高管理責任者であるKatie Malague氏をオフィスから移動させ、別の階の新しいオフィスに移した。
OPMのCharles Ezell代表代行は、トランプ大統領の就任以来、政府職員全員にメモを送り続けている。
現在OPMを動かしているグループの中には、元マスクの従業員で現在OPMのチーフ・スタッフを務めているAmanda Scalesがいる。（続く
もう一人の上級顧問は、テスラの元エンジニアで、最近ではマスク氏がラスベガスでトンネル建設を手がけるBoring Companyの取締役を務めるRiccardo Biasini氏だ。
雑感：
ロイター報道は、マスク人脈のスタッフの名前を伝えており、生々しい。イーロン・マスクは子飼いの部下たちを使い連邦政府の人事システムを掌握し、全職員の個人情報を独占的に利用しはじめた。
イーロン・マスクは連邦政府の決済システムと人事システム——つまりカネと人を同時に掌握した。
トランプ政権とイーロン・マスクは、連邦政府職員らが新政権の施策に反抗することを予想し、強権的な形で対抗策をとったと考えられる。
その正当性、合法性は疑わしく、しかも実効性は高い。これはクーデターという言葉が当てはまる行為といえる。