人々の非合理性の背後には「アイデンティティ」があると考えています。
カルト脱会工作に立ち会った経験があります。「カルトに所属している」ことは強固なアイデンティティです。家族や会社では得られなかった暖かく親密な人間関係がカルトでは得られる——かれらはそう感じている。カルト脱会工作とはアイデンティティを、人間関係を再構築することであり、それ故に困難なのです。教義の非合理性や犯罪性の指摘だけでは不十分。
陰謀論の分野でも、自分が信じる陰謀論を疑うことは、自らのアイデンティティを疑うことになる。
トランプ支持者にも共通の力学が働いている。カルトや陰謀論と共通するメカニズムが回っている。
カルト脱会工作に立ち会った経験があります。「カルトに所属している」ことは強固なアイデンティティです。家族や会社では得られなかった暖かく親密な人間関係がカルトでは得られる——かれらはそう感じている。カルト脱会工作とはアイデンティティを、人間関係を再構築することであり、それ故に困難なのです。教義の非合理性や犯罪性の指摘だけでは不十分。
陰謀論の分野でも、自分が信じる陰謀論を疑うことは、自らのアイデンティティを疑うことになる。
トランプ支持者にも共通の力学が働いている。カルトや陰謀論と共通するメカニズムが回っている。
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星 暁雄 (Akio Hoshi)
トランプを"理解"するには、合理性や正当性、事実とロジックではない側面——人々の非合理性の理解こそが必要となる。
"人々が、自分の経済的利益を犠牲にしてでも、敵対する人々を攻撃することを優先する現象"
「トランプは我々のために戦ってくれている」
「彼は謝罪しない。彼は強いリーダーだ」
間違いを決して認めない態度は、支持者からは「強いリーダー」に見える——これは人が抱える重大なバグだ。
"人々が、自分の経済的利益を犠牲にしてでも、敵対する人々を攻撃することを優先する現象"
「トランプは我々のために戦ってくれている」
「彼は謝罪しない。彼は強いリーダーだ」
間違いを決して認めない態度は、支持者からは「強いリーダー」に見える——これは人が抱える重大なバグだ。
Comments
彼らの多くは仕事や家庭で多くの挫折を味わい、守るべき地位も財産もなく「愛国者」という肩書が、彼らにとっては拠るべき最後のアイデンティティになっているのではないかと思います。彼らは自分を守るためにも「愛国者」という肩書に何より固執しているように思えます。
アイデンティティを進んで手放す人はいないでしょうから
観察や先行研究を踏まえ、陰謀論とはアイデンティティであり、陰謀論を否定されることはアイデンティティ否定と同様の恐怖と怒りを生み出すことも指摘しています。「では、どうするのか?」は同書の核心なので、ぜひ読んでみて下さい。
陰謀論も、カルトも、そしてトランピズムも、邪悪で不誠実です。しかし、それに染まってしまった人々は、ある意味で被害者でもある。
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