岩波文庫をすべて読めと説教する人がいるのは、よく言及される主要な古典的文献を網羅していると思われているからで、逆にその手の権威性が反発を生みがちだったりもするわけである。一方、個人的には少し違う感想もあって、その環境が確立したのはごく近年、2010年以降にすぎないのではないか?
つまり、誰もが知るビッグネームなのに岩波文庫では読めない作品が結構あったのである。日本文学だと『太平記』、海外文学だとプルーストがそうで、思想分野ではフロイトやラカンが欠け、法学ではシュミットがなかった。それがこの10数年で一気に収録されたので、やや意外の感がなくもなかった。 (1/2)
つまり、誰もが知るビッグネームなのに岩波文庫では読めない作品が結構あったのである。日本文学だと『太平記』、海外文学だとプルーストがそうで、思想分野ではフロイトやラカンが欠け、法学ではシュミットがなかった。それがこの10数年で一気に収録されたので、やや意外の感がなくもなかった。 (1/2)
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