『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』鑑賞。
「人倫に悖る」としか言いようのない、パレスチナにおける「破壊と暴力」を伝える日々の壮絶なニュースにも、いつしか慣れて流されてしまい、つい「まぁ複雑だよね…」で流してしまいそうになる私たちに、「頼むから目を覚ましてくれ!!!」と水をぶっかけるかのような、命がけで撮られた映画。
まさに故郷を破壊されているパレスチナ人の青年と、同胞に裏切り者扱いされながら彼らを助けようと奔走するイスラエル人の青年が捉えた、極めて具体的で現実的な「破壊と暴力」の光景。事態は悪化するばかり、未来は闇に包まれているが、闇を闇として提示することが映画の使命でもある。観るべき。
「人倫に悖る」としか言いようのない、パレスチナにおける「破壊と暴力」を伝える日々の壮絶なニュースにも、いつしか慣れて流されてしまい、つい「まぁ複雑だよね…」で流してしまいそうになる私たちに、「頼むから目を覚ましてくれ!!!」と水をぶっかけるかのような、命がけで撮られた映画。
まさに故郷を破壊されているパレスチナ人の青年と、同胞に裏切り者扱いされながら彼らを助けようと奔走するイスラエル人の青年が捉えた、極めて具体的で現実的な「破壊と暴力」の光景。事態は悪化するばかり、未来は闇に包まれているが、闇を闇として提示することが映画の使命でもある。観るべき。
Comments
「イスラエルによるパレスチナ占領」という報道を、何か抽象的で複雑なイメージとして処理する世界の人々に突きつける、これ以上なく単純な具体性。
https://www.transformer.co.jp/m/nootherland/
「2019年に撮影された最初のシーンで、アドラと彼のコミュニティは、米国がイスラエルに十分な圧力をかけ、追放を阻止してくれることへの希望を表明している。これは十分に合理的な考えだが、今では悲痛なほど古臭く感じられる。これは、海外の多くの抗議活動ではるかに率直に語られたことと同じくらい、西側諸国の共謀に対する非難である。」
今後さらに悪化していくという意味では辛すぎるが、2023年10月に全てが始まったわけでは「全くない」とこれ以上なく適切に伝える映画でもある。
https://www.theguardian.com/film/2024/sep/30/no-other-land-review-palestinian-israeli-documentary