『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』鑑賞。
「人倫に悖る」としか言いようのない、パレスチナにおける「破壊と暴力」を伝える日々の壮絶なニュースにも、いつしか慣れて流されてしまい、つい「まぁ複雑だよね…」で流してしまいそうになる私たちに、「頼むから目を覚ましてくれ!!!」と水をぶっかけるかのような、命がけで撮られた映画。
まさに故郷を破壊されているパレスチナ人の青年と、同胞に裏切り者扱いされながら彼らを助けようと奔走するイスラエル人の青年が捉えた、極めて具体的で現実的な「破壊と暴力」の光景。事態は悪化するばかり、未来は闇に包まれているが、闇を闇として提示することが映画の使命でもある。観るべき。
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