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恵まれてる人間ほど気付きにくい事実。遺伝、生育環境など、人生は自分の努力や選択の範疇外で決まってしまう面が大きい。実家の太さで人生が決まる社会でいいのか?こんな社会を変える方法はあるのか? 『人生は生い立ちが8割 見えない貧困は連鎖する』 先日惜しくも亡くなった現代詩人と、気鋭の歌人2人による「連詩」と対談をまとめた一冊。 軽快な装丁もとっても素敵。 谷川俊太郎 岡野大嗣 木下龍也 『今日は誰にも愛されたかった』

発達障害当事者であり、これまで50ヶ国近い国を旅してきた著者による、美しき当事者紀行。 横道誠『発達障害者が旅すると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる』 『百年の孤独』に続いてガブリエル・ガルシア=マルケスによる傑作長編が文庫化。 テーマは独裁と権力の実相ということで、昨今の世界事情を考えると、結構タイムリーな気が。 『族長の秋』

人気翻訳家、エッセイストによる、様々な場所の記憶を巡るエッセイ集。 肩の力が抜けた素敵な写真もたくさん収録されてます。 岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』 気鋭の臨床心理士による週刊誌連載を文庫化。 日常生活を少し離れて、心の世界を思い出すための入口になる一冊です。 東畑開人『心はどこへ消えた?』 英米の女性作家による、怖い小説を集めたアンソロジー。 とにかく『黄色い壁紙』を読んでください、そして戦慄するのだ。 『淑やかな悪夢 英米女流怪談集』

名著『映画の昭和雑貨店』などで、昭和の生活、人々について語ってきた著者による、昭和100年記念出版。 いまは失われた昭和の風景を、映画や文学などからよみがえらせる。 川本三郎『陽だまりの昭和』 食いしん坊さん御用達文章と言えばこの人、平松洋子さんのエッセイ集。 台所をめぐるいい匂いがしてきそうな『夜中にジャムを煮る』 油揚げへの愛を語り尽くす『おあげさん』 どちらもたまりません。

『毛布』『私の生活改善運動』などの安達茉莉子さんが、福祉に出会う。様々な現場に足を運び、人々の言葉に耳を傾けることで見えてくるのは、ただ無闇に前進し成果を求めるのとは異なる「らせん」状の時間。 安達茉莉子『らせんの日々』

完璧な紅茶のいれかたについては、すくなくとも十一項目は譲れない点がある 『1984』『動物農場』で知られる作家ジョージ・オーウェルの、知られざる一面がみられる上質なエッセイ集。 『一杯のおいしい紅茶』 トラウマ研究の第一人者によるエッセイ集。 傷を抱えながら生きるということについて、学術論文ではこぼれ落ちてしまいそうななにかをすくい取る。静かに深くしみ通るエッセイ集。 宮地尚子『傷を愛せるか』

天下一品の「こってり」はうまい。 吉野屋の牛丼もうまい。 あまりにも当たり前すぎて、「なぜ」うまいのかを考えるまでもなく。だけど、知識は最高の調味料。うまさの構造を分析してみると、さらなる美味がまってるのです。 『国民的チェーンめし研究』 大聖堂の薔薇窓、木造建築の古い窓、いつも持ち歩く心の窓枠……覗き込むほどに見知らぬ自分が見えてくる、窓にまつわる25篇 堀江敏幸『戸惑う窓』

約30年にわたって、遠距離介護を続けてきたという最相葉月さん。 その日々は母から自分への「教育」だったと語る。その認識に達するまでの日々をつづったエッセイ集。介護が身近にある人も、まだまだこれから、な人にも呼んで欲しい。 『母の最終講義』 かつての「少年愛」はいかにして「BL」に至ったのか?70~2000年代に出版されたおよそ2800の漫画を数量的に分析し、時期ごとの特徴を捉え直す一冊。 『BLマンガの表現史』

薄くて小さな1冊の中に、様々な分野に応用できる「アイデア」づくりの本質が詰まった一冊。ビジネス書の世界の古典です。 『アイデアのつくり方』 様々な文章の書き手、ZINEの製作者さんから、「待ってました!」と拍手で迎えられそうな一冊。書籍の本文デザイン=組版の基本をこの一冊で! 『文章を書く人のための 同人誌・ZINE本文デザイン入門』

猫は多少ツンツンな方がかわいいけど、デレ要素ゼロなのはさすがに寂しい。動物行動学の知識をベースに、猫のホントの気持ちを教えてくれます。 『ツンツン猫をデレデレにする方法』 早急な結論、過激な意見に飛びつかず、すぐに解決できないことには、急がず焦らず耐えていく。 それとは正反対の態度ばかりが目につく今日、静かに読み継がれている一冊です。 『ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力』

写真忘れてた、こんな素敵なカードが作れます。(イラストはアトリエ風戸さんオリジナル)

4/27(日)アトリエ風戸さんをお招きして、カリグラフィーワークショップを開催します。アトリエ風戸のステキなイラストに、あなたの想いのこもったカリグラフィーを添えて、素敵なメッセージカードを作りませんか? 以下、アトリエ風戸さんによる概要です。 ◆内容 初心者向けにカリグラフィーの楽しさを味わっていただくWSです。 カリグラフィー用のつけペンで練習をしてから、 短いフレーズをカードに描いて完成です。 (フレーズは、thanksを予定) *アトリエ風戸オリジナルのテキスト付き *アトリエ風戸オリジナルイラストのカードを台紙に使います *ペンやインクなどはこちらで用意したものをお貸しします

しばらく欠品だった、二度寝製作のZINEを追加しました。 「お問い合わせ1000本ノック!」は、40人の皆さんの「こんな本ある?」ってお問い合わせに、本屋がひたすら答えまくる冊子です。二度寝店頭のみで販売してます。 「泊まりがけで本屋に行く」は、文字通り、本屋をめざして1泊旅行した時の旅行記。現在まで3冊出てます。 こちらは、オンラインショップでお求め頂けます。

おおお、本も面白そうだし、由里子さんへのインタビューも載ってる…!!

私事ですが、精神疾患がもとで福祉の「支援」を受けてた時痛感したのが、「こんな状況になってもコミュニケーション能力って死ぬほど要求されるんだな」ってことです。 私自身は、コミュニケーションが苦にならないタイプだったので、なんとかなりました(コミュ力鍛えられたのは、なんだかんだ言ってプラスですし)が、ちょっと釈然としないというか、困難な状況にある人間に「能力」を要求する社会でいいのかな?って思いもあったり。 マイノリティは、果たして「つながらなければならない」のかを、根本的に問い直す本書は、そんな思いをすくい取ってくれるような一冊です。 『マイノリティの「つながらない権利」』

これ、本屋を始めた時からずっと扱いたいと思った一冊です。新装版が出て本当に嬉しい。 私達の足下を健気に飾る、素敵な床たちの写真集。20世紀ならではの装飾文化にキュンキュン出来る一冊です。 『足の下のステキな床』

文士はかわいい、文士はかっこいい、文士はロマンチック!! 本は人生のおやつです!!店主坂上さんによる、愛にあふれた文学案内☆★☆★ 『文士が、好きだーっ!!』 紙を折ってハサミでチョキチョキするだけで、素敵でおめでたい形ができちゃう「紋切り型」。 ブックレット+型紙+紋切り用紙100枚のセットで、すぐに作りだせちゃうのも嬉しい。 『紋切り型 めでたづくし』 ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、世界中の「郷土ごはん」を、美味しそうな写真で紹介。 旅行好きさん、食いしん坊さんへの贈り物にいかが? 『世界の郷土ごはん』

シンプルライフとはほど遠い生活をしていた藤岡みなみさんが、所持品ほぼゼロの状態から、1日ひとつずつ必要な道具を増やしながら生活するという100日間のチャレンジに挑戦。果たして、本当に必要なものって何なのか? 『ふやすミニマリスト』 「魔女」や「賢い女」と呼ばれた女性達が使用した数々の薬草を、豊富な図版と解説で紹介。 『ファウスト』の若返り薬や、「魔女の軟膏」も登場します。 『魔女の薬草箱』

『ゴシック』は、主義ではなく思想や理論でもなく、「好き」と「嫌い」の体系の様なもの。ある種の人達は、その「好み」の感情に自分の生き方や命をかける。 様々なメディアを縦断し、日本的ゴシック文化論を切り開いた評論集。 高原英理『ゴシックハート』 池澤夏樹さん編集の日本文学全集から文庫化。 41人の詩人の名作を一冊で! 『池澤夏樹選 近現代詩』 いま起きている虐殺は、果たして「ユダヤ教の教え」からくるものなのか?ユダヤ教徒たちシオニズムとの格闘の歴史を、詳細な解説と冷静なまなざしで論じる。 『トーラーの名において』

着物読書会の参加者さんを募集してます! 着物が家にあるけど着る機会がない方、これから着物を着てみたい方(洋服でも参加できます)ぜひ! 課題図書は河出文庫の「通言総籬」あの蔦屋重三郎が出版した黄表紙です。詳しくはリンク先をご覧下さい。 kimono20250316.peatix.com/event/4288886/…

毎日お世話になっている石鹸やシャンプーリンス、歯磨き、化粧水などのボディケア用品。身近な材料で気軽に作ることが出来るって知ってましたか? 読めばお風呂が楽しくなる、25年以上版を重ねているロングセラーです。 『お風呂の愉しみ』 様々な人の権利が認められ、声を上げることもしやすくなってきた現代。でも、「あの頃に戻りたい」って気持ちが1ミリたりともないと言ったら嘘になる。 男らしさや男性の当事者性と長年向き合ってきた著者が、この時代の生き方、幸福を探求する。 清田隆之『戻れないけど、生きるのだ』

伝説的な編集者にして、読書文化を長年見守ってきた著者。86歳になったいま、伊藤亜紗、斎藤幸平、藤原辰史といった、若い論客の本を読み、考えたこと。 「いま」の知性を遠ざけない現役ぶりがかっこいい! 津野海太郎『生きるための読書』 鉄道旅行に行きたしと思へども 女子にはややハードルが高し…… 列車のトイレ事情から、どうしても増えがちな荷物の減らし方まで、女子ならではのお悩み解決法を交えつつ、鉄道旅行のノウハウを紹介。 『女性のための安心鉄道旅行術』

自分とは異なるジェンダーに割り当てられた衣装を身にまとうドラァグ。異性装の文化が活気に満ちていた古代から、ジェンダーが流動的なものと捉えられつつある現代まで、ドラァグの歩みと時代を代表するクイーン&キングの歴史を辿る1冊。美麗な写真もいっぱいで眺めてるだけで楽しい! 『ドラァグ』 50以上の民族が暮らし、地域によって異なる言語や習慣があり、時代によってまちみや暮らしもどんどん変わってゆく「中国」。 13人の書き手が、みずからの「中国」体験をつづった、てんでばらばらな、だからこそ抜群に面白いエッセイ集。 『ファンキー中国』

日陰で健気に生えているヨモギやドクダミ、食卓にのぼるシソやショウガ、それ、みんな薬草なんです。飲み方、食べ方、薬草湯の楽しみ方から、育てかたまで、「薬草のある暮らし」の基本をまるごと一冊に! 『薬草手帖』 世界各地の神話を分類整理して、「型」ごとに物語の構造や特徴を図解した、読む図鑑。パラパラめくっていくうちに、あなたの中で新しい物語がうまれるかも!? 『物語をつくる神話解剖図鑑』

ノーベル賞作家ハン・ガンによる、「白いもの」を巡る65の物語。詩のような散文のような言葉たちを追いかけるうち、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。 『すべての、白いものたちの』 私たち読者からは、なかなか見えにくい「校正」という仕事。しかし、マンガ、レシピ、テレビのテロップまで、言葉のあるところには、すべて校正がある。自身も校正者である著者が、11の「校正の現場」を訪ねる。 牟田都子『校正・校閲11の現場』

小説講座の人気講師とその生徒。明らかに不均衡な関係から生じたセクシャルハラスメント。被害者にとって振り払いたくても振り払えないおぞましい加害が、加害者側からみると「大人の関係」となってしまう認識の歪み。いまこそ読まれるべき小説が、文庫化されました。 井上荒野『生皮』 働けど働けど我が暮らし楽にならないのは、「自己責任」「能力不足」なのか?楽にならない暮らしを嘆きながら、仕事をより強く求めてしまうのは何故か? 賃労働について書かれたマルクスのテキストを解読! 『なぜ働いても豊かになれないのか マルクスと考える資本と労働の経済学』

その独特過ぎる文体はどこから産まれたのか?町田康だけにオギャーと世に出た瞬間からあの文体だった可能性も否定できかねるわけだが、むろんそんなこともなく。文体にやどる精神と技巧が本書に余すことなく開陳されており、さらにあの文体を味わえるとはグリコもびっくりの二度おいしさ。 町田康『俺の文章修行』 性加害者の支援を長年続けてきた専門家と、性教育の実践者による、性的な加害を防ぐために考えたい6つのこと。AVが「性の教科書」として機能してしまうこの社会において、性加害者への性教育を通して見えてきた知見とは? 『性的合意は世界を救う』

注目の翻訳文学レーベルI am I am I am第3弾は韓国文学。SF、ホラー、コメディまで、カラフルな世界観を炸裂させつつ、ほんのりしたあたたかさも忘れない、素敵な短編集。 パク・ソリョン『コミック・ヘブンへようこそ』 このところ立て続けに「気になる」著作を世に送り出しておられる勅使川原真衣さん。コンサルティングの専門家という立場から、この社会にはびこる『能力主義』をときほぐしてゆく様から目が離せません。 『格差の「格」ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性』

3月16日日曜日12時より、お馴染みの着物読書会を開催いたします。 お申し込みは、下記リンク先にて承ります。 kimono20250316.peatix.com/event/428888... 課題図書は「通言総籬・仕懸文庫」(河出文庫)です。 江戸のマルチクリエイター山東京伝の黄表紙をいとうせいこうの軽快な訳で。 日時 2025年3月16日日曜日12:00~13:30 会場 江古田「百年の二度寝」 西武池袋線江古田駅徒歩5分 東京都練馬区栄町40-13オイルライフ奥 会費 お一人様1500円(当日会場にて精算)

トランプ大統領の支持基盤とも言われる、インターネット上の『オルタナ右翼』。オルタナ右翼の専門家としてこの潮流を見続けてきた著者による、貴重な記録と分析の書。元々リベラルであったはずのインターネットサブカルチャーは、なぜ「右傾化」したのか? 『普通の奴らは皆殺し』 タレント、小説家、エッセイスト、ノンフィクションライターなど、多彩な書き手17人による、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」に捧げる賛歌。 読めばあなたもお近くのロイホに駆け込みたくなるかも!? 『ロイヤルホストで夜まで語りたい』

『論語と算盤』から『ブルシット・ジョブ』まで、200冊以上の本から見えてくる、会社と社会の姿。「社会人」とは「会社人」のことなのか? 『会社と社会の読書会』

先日惜しくも亡くなった社会学者による、沖縄〈ヤンキー層〉の若者を分析する学術書……なのですが、暴走族の若者たちに「パシリ」として関わり、彼らの世界に深くわけいって行く本書は、ノンフィクションもびっくりのスリルとリアリティ。そして、浮き彫りにされる沖縄と本土の格差、格差がうむ貧困と、そこからうまれる暴力という問題。沖縄という土地を、半ば踏み台にして生きている本土の人間のひとりとして、深く考えさせられます。 打越正行『ヤンキーと地元』

『からゆきさん』で知られる作家による、能登半島と松前・函館ふたつの土地をめぐる旅行記。 「私にとって能登は、やさしい土地だった」 森崎和江『能登早春紀行』 児玉隆也がまた新刊で読める、そして本屋として取り扱えると知った時は、嬉しさのあまり奇声を発してしまいました。 戦中・戦後を生きた日本人達の姿を浮き彫りにした名ルポを連発し、30代で早逝した不世出のライターの作品集。一人でも多くの方に読んで欲しいです。 『淋しき越山会の女王』

身近な人や、自分自身が病気になってしまった!そんな時に、まず手に取って頂きたい一冊。EBM(科学的根拠に基づく医療)の第一人者が、正確な医療情報へのアクセス方法、あやうい医療情報の見分け方を実践的に解説。 『その医療情報は本当か』 スラブ語文学の紹介者・翻訳家として活躍する沼野充義さんの原点たるエッセイ集が文庫化。 80年代、ロシア文学専攻でありながら米国に学んだ体験を軸に、文学、言語を縦横無尽に考察。 『ロシア文学を学びにアメリカへ?』

「ぼくは二十歳だった。それが人の一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせない」という言葉をいつかキメたいと思い続けてる45歳です。 思わず引用したくなる名フレーズが870以上収録された読む辞典。若い方への贈り物にも、自分自身の楽しみにも。 堀越英美『ささる引用フレーズ辞典』 大河ドラマ『べらぼう』を楽しく拝見してます。江戸の文化、吉原の仕組み、「粋」という概念など、違和感なく受け止められるのは、杉浦日向子の漫画やエッセイに触れてきたから。 昭和、平成に江戸を生き、40代で亡くなった著者のベストエッセイ集。 『杉浦日向子ベストエッセイ』

下戸(飲むとだいたい死ぬレベル)の私には想像も出来ないのですが、広い世界には酒で大半の栄養を摂取してる民族が存在するそうで……誰も行かないところに行かせるならこの人、高野秀行による科学の常識をはるかに越えるディープアフリカ紀行。 『酒を主食とする人々』 お馴染みの「紙」がヨーロッパに普及する前、彼らは羊の皮を紙にしていた。1枚1枚がこの上なく貴重なこの紙を、日本で作り続けている著者によるエッセイ集。 ちなみ、見返しの紙は羊皮紙(羊皮紙の風合いを再現した紙)ですね! 『羊皮紙をめぐる冒険』

強くやさしく母性にあふれ、そして自己犠牲を厭わないのが日本の母!?私たちはなぜ、『母性』に感動し、『道徳』に流されてしまうのか? 軽妙な文章で日本の近代史をひもときながら、日本人の道徳観念の正体を解体する痛快な1冊。 堀越英美『不道徳お母さん講座』 心とは厄介なもの。時に自分自身を否定し、自分自身をいじめてしまう。 年間2000人以上の「死にたい思い」を受け止めてきた坂口恭平による、自分いじめをやめるためのドリル。 著者本人による『鬱日記』も収録。 『自己否定をやめるための100日間ドリル』

好評だった『群像』連載を単行本化。 テーマを決めて読者から募った作品+その短歌の「すごさ」を言語化した木下龍也さんの講評+木下さん自身が同じテーマで詠んだ作品が1冊に。読むと短歌の扉が開くかも。 『すごい短歌部』 「なぜ大人は半ズボンを穿けないのか?ただの我慢で通すには日本の夏はあまりにも暑すぎる」 昭和、平成を八面六臂の活躍をしつつ駆け抜けた作家・評論家のエッセイを復刊。 橋本治『革命的半ズボン主義』

[市場調査]シャーロット・パーキンス・ギルマンの『黄色い壁紙』読書会をやりたいのですが、ご興味ある方ってどれくらいいますか? やってくれたら行く→いいね 気になる……→リポスト 興味無し→スルー

産む・産まないを女性自身が決める権利が認められ始めたのは、ほんの最近のこと、なのに、時計を逆にもどす動きもすでにはじまっています。実際に中絶を経験した人の体験を中心に、誰にも代弁できない38の声を集める。 『わたしたちの中絶』 人間の愛を一身に受けて、いつも同じ表情でそこに居てくれるぬいぐるみたち。ボロボロの姿は一緒に重ねた時間の証。 『愛されすぎたぬいぐるみたち』

江戸時代、現代の絵本や漫画に通じる表現が花開いた草双紙。なかでも人気だったのが、多彩な妖怪キャラが活躍する化物草紙。傑作化物草紙を、ユーモア溢れる解説とともに。 アダム・カバット編『江戸化物草紙』 詩人にして、エッセイの名手による、「書くこと」に関するエッセイ集。長年ことばと向き合ってきた著者でも、「文章を書くことは苦手」なのだとか。だからこそ、私たちにくみ取れるものも多いかも。 荒川洋治『ぼくの文章読本』

母子関係を考えるうえで欠かせない名著が文庫化。「母の愛」という幻想に傷つけられてきた娘たち。その問題に解決策はあるのか? 信田さよ子『母が重くてたまらない』 被差別部落に生まれ、長年この問題に向き合ってきたライターが、いまこそ伝えたい共同体の未来と「残し方」 部落差別なんて昔の話、だと思ってる方もぜひ。 角岡伸彦『よりみち部落問題』 週末にポムポムプリンを投げてる浅井音楽さんはじめてのエッセイ集は、読む人の心にすうっと染み込む、しなやかな言葉でいっぱい。挿絵と装丁も極上なのです。 『しゅうまつのやわらかな、』

ガシガシ編集部さんのzine『Chungking Express Chai Book』が入荷しました! 名作『恋する惑星』でフェイ・オンが働いてるカフェに、もしチャイがあったら?という想定のもとブレンドされた紅茶と、異国気分たっぷりの傘の飾り、映画、古着、焼きそばと香港づくしのペーパーがセットされたzineです。 ガシガシさんのzineには、いつもzineだからこそ出来るワクワクが詰まっていて最高!なのです。香港が混沌としてて自由で、オシャレだった90年代がよみがえる!

原民喜『夏の花』、山川方夫『夏の葬列』、これまで高校の国語教科書に掲載されたことのある、戦争をテーマにした短編小説のアンソロジー。もう一度、「戦争」と向き合ってみませんか? 『夏の花ほか戦争文学』 エトセトラ最新号も入荷しました。「戦争をやめる」という力強いタイトルも、パレスチナを思わせる表紙のカラーリングも、私の故郷でもある長崎(の中でも原爆とキリスト教と部落差別の歴史が刻印された浦上)のルポも、心して受け止めたいと思います。

最愛の兄を喪った彼は、思いつく限りで最も美しい場所に避難した。 世界に名だたる美術館で警備員として働きながら、静かに美と向き合い続けた男性の体験談。 『メトロポリタン美術館と警備員の私』 生理のこと、どの大人にどんな風に教わりましたか?子どもたちの「困った」に私たちは向き合えているでしょうか?保護者、教育関係者、スポーツ指導者など、大人が知っておきたい月経の基礎知識とその伝え方。 『真剣に生理の話をしよう』 太文字の熱狂とは違う、静かな熱が、少しずつ広がっています。等身大のまま世界に目を凝らすエッセイ集。三刷到達おめでとうございます。 『平熱のまま、この世界に熱狂したい』

渋谷のラジオ『BOOK READING CLUB』でもおなじみの著者によるファーストエッセイ集。文学への思い、本への愛が弾ける一冊。 『九階のオバケとラジオと文学』 シーラさんみたいに装いたい人、最近増えてます。着物は、洋服だって、もっと自由に、もっと楽しく身に付けてもいいはず。 『シーラの着物スタイル+』

あふれんばかりの犬への愛は真っ直ぐなのに、他は全般的に歪んでる方々ばかりが登場する、珠玉の短編小説集。金川晋吾さんの犬写真がまた良いのである。 太田靖久『犬たちの状態』 杉並区初の女性区長が実施する「対話の政治」とは何か?就任からの2年間を振り返る一冊。 岸本聡子『杉並は止まらない』

ノーベル賞候補の呼び声も高い小説家多和田葉子の作品を二度寝で。ホッキョクグマ3代の物語と、ベルリンに実在する10の通りを舞台にした物語。ぜひ味わってみて。 『雪の練習生』『百年の散歩』 夏目漱石から森見登美彦まで、呑めるクチだからこそわかる小説の味わいもある。美味しい随筆の名手による、ブックエッセイ集。 木村衣有子『BOOKSのんべえ』 美空ひばり、松任谷由実、米津玄師……あの人も、あの人も絶望を歌っていた。365日を絶望に染める漆黒のプレイリスト。 『明けない夜に読む365日の絶望歌詞集』

兄の結婚式で町を出ること、自分の人生をガラリと変えることを夢見る12歳の少女フランキー。米国南部の田舎町に暮らす彼女の切なる願いは叶うのか?多感で孤独な少女の心を描き尽くしたカースン・マッカラーズの傑作を村上春樹訳で。 『結婚式のメンバー』 ストレスに耐えかねて前職を退職した主人公が転々とするのは、やたらとニッチな仕事ばかり。隠しカメラで小説家を監視したり、巡回バスのアナウンス原稿をかいたり、でも、簡単な仕事なんてなかなかないし、自分の居場所探しも大変で。 津村記久子『この世にたやすい仕事はない』