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mudaningen.bsky.social
作家
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「あなたはもしかしたらやらせひろし先生ですか? あの、超有名な『手のひらを海洋に』を作った? マグロだーってクラゲだーってキクラゲだって……の?」というギャグを削るのはちょっともったいなかったな。

『十一人の賊軍』を観た。 人生どん詰まりの犯罪者たちが無意味な戦闘に駆り出される話は多々あり、当然娯楽作的カタルシスがありそうだと思うのだが、そういう勧善懲悪的な物語は避けながら話は進行し、でも細部にはいっぱい見せ場があるので155分飽きさせない(つまり面白いんだよ)。でもあまりにも義のない戦いのために、『俺たちに明日はない』みたいなラストしか想像できないが、そこんところも微妙に回避しつつ何段階かにラストを迎えていく。まあ、この映画に『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』的な面白さを求める私が悪いのよ。1/2

dailyportalz.jp/kiji/intervi... インタビューまとめました。 文芸は読んでいるときが楽しいもの(文の芸だから)、という考えに影響されてデイリーもあとで役に立つとかじゃなくて、いまここの楽しみ優先な記事を増やしてます。

『ソウX』を観た ソウシリーズは6ぐらいまでほとんど連ドラみたいに話が続いているので、人の顔と名前を覚えるのが苦手な私には、もう3ぐらいから「この方どちらさまでしたでしょうか」状態だったのでちょっと離れていたのですが、そんなところに『ソウX』ですよ。 時系列的には1.5。ん? そういえばエイリアン最新作ロムルスも1・5だったなあ。長いシリーズはビギニングを経て1・5に至るのかも。ということは13日の金曜日シリーズも1.5にして、蘇った少年ジェイソン・ボーヒーズがあの巨漢に仕上がるまでの青春時代を描く作品にするといいかも。筋トレして体格づくりに励んでたりしてね。1/3

『ドリーム・シナリオ』を観た。 「世にも奇妙な物語」でもこれと同じ題材(ネットミーム「This Man」)を扱った「夢男」という短篇ドラマがあったなあと思って調べたら邦画に「THIS MAN」という同じネタの映画が去年あったみたい。評判は良くないようだけど。と云うわけでこすられまくったネットミームをどう料理するかということですが、面白かったなあ。  世界中の人間に突然現れた夢の男、というのをモンスターとせず、夢見られる方の人間を主役とした不条理な物語に仕上げているのがまず良い感じ。ネットミームのアレが主役ってことは、特徴のないちょっと薄毛の眉毛濃いめの中年が主役ってこと?1/4

『ゴールド・ボーイ』を観た。 私にとっては平成ガメラ三部作の監督として記憶している金子修介なのですが何でも撮れる人なんですよね。 いやあ、楽しませていただきました。 苛々させる馬鹿とか愚かしいしくじりとか、ハラハラさせようとする物語で時々ある嫌になる部分が一つもなかった。 岡田将生の美貌はとても空虚で、こういう背景や動機や人生なんてものを欠片も感じさせない悪役が似合うなあ。 そして星乃あんなと羽村仁成二人のまるで中学生のような(いや、実際中学生役なんだけどさ)拙い恋愛のイノセントぶりが素晴らしい。特に安室朝陽役の演技は凄いなあと思ったのでした。

昨日Xでポストしたものです。こちらでも。 『万博と未来』 万博をやろうとしている人には、面白いぐらい未来への展望がない。 例えばこのポスターを見て、ここに未来を感じられるだろうか。この駄目な感じはある程度は意図したものだろう。何を意図したか。ノスタルジーだ。昭和の匂いだ。

ルービックキューブを何秒で6面揃えられるかみたいな競技があるけどあれみんな自力で6面揃える方法を見つけた人ばかりではないよなあといつも思う。ぼくは受験を目前にした高校3年の12月末にあかんあかんと思いつつ買ってしまい一ヶ月くらいかかって6面揃える方法を見つけたのだが8つの角をすべて揃えてから真ん中の列を移動させるというやり方なのでどうがんばっても10分くらいはかかる。その後ちゃちゃっとできるやり方も知ったけど、やはりこのパズルの一番おもしろいところはどうやったら6面揃えられるか考えるところにあるのではないか。つまりなにが言いたいかというと、ぼくは自分で考えて6面揃えましたよという小さな自慢。

Xがノートンに遮断されたよ。危険なサイトですって!

装画を担当しました~! お腹が空いてくるミステリです🫕

北野勇作『100文字SF』(ハヤカワ文庫)を読む。書店で平積みになってて「あぁ今時っぽいなぁ最近流行りの若い著者かしら」と買ってみたら著者は1962年生まれ2001年日本SF大賞受賞のバリバリのベテランでした。ディストピア感とか怖さとかひんやりしたさみしさがある短編の数々。それぞれに世界がある。

こちらでもお勧めです。 「こころの一番暗い部屋 」[1話] - 雨夜幽歩 x.com/amayoyuho/st... 怪談という現実と虚構の間のお遊びに相応しい短編。 これが連載の第一回だそうで、次が楽しみですのよ。

『怪物』を観た。 怪物というタイトルと予告編映像でぼんやりとホラー風味のミステリーかなと思っていたら大違いだった。 繰り返される「怪物、だーれだ」という問い掛け。怪物とは何かという問いは、怪物ではないものとは何かという問いを産む。怪物ではないもの。過剰でも不足でもない、ちょうどいい存在。より大勢が所属する普通と呼ばれる群れ。 「誰にも言えないこと。そんなのしょうもない。誰かにしか手に入らないものは幸せとは云わない。誰でも手に入るものを幸せっていうの」これが正しいのなら怪物は幸せを手に入れられないはず。怪物が不幸せなんじゃない。不幸せな奴を怪物と呼ぶんだよ。1/2

こちらでも告知再び。 いよいよ明日です。心斎橋大学でジャンル小説コースの無料体験授業をします。1/30(木)16:00から。講師は牧野。ジャンル小説って何?面白いの?っていうような話をします。無料ですが、予約は必要。詳細は以下のジャンル小説コースまで。 気楽にご参加ください。 www.shinsaibashi-daigaku.jp/apply

『蛇の道2024』を観た 黒澤清はからっぽの人間が好きだ。 哀川翔しかり西島秀俊しかり。 『Cloud』の窪田正孝も。 というわけで私は1998年版の哀川翔がいい。 柴咲コウは海外向きにはこういう感じだとからっぽでよくわからない感じに見えるだろうなとは思うけど、私は日本人なので柴咲コウにはきちんとした意志を感じる。少なくともからっぽじゃない。ついでに言うとダミアン・ボナールはいい役者なんだろうけどあの頃のわかりにくくへんてこりんな香川照之と比べるとなあ。 あっ、でもラストの柴咲コウのアップはかっこいいっす。

こちらの方でも告知です。 しつこくて御免ね。 明後日心斎橋大学でジャンル小説コースの無料体験授業をします。1/30(木)16:00から。講師は牧野。ジャンル小説って何?面白いの?っていうような話をします。無料ですが、予約は必要。詳細は以下のジャンル小説コースまで。 気楽にご参加ください。 www.shinsaibashi-daigaku.jp/apply

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を観た。 二時間越えの映画で、その大半がアクションシーン。となるとだれてもおかしくないというか普通飽きるだろうにまったく飽きない。それどころか最初から最後まで手に汗握りっぱなし。。単純なストーリーに熱い熱い師弟と義兄弟の友愛を乗っけて、熱量だけで突っ走る。とにかく楽しい面白い笑える泣ける。冒頭の龍捲風の痺れるかっこよさの煙草を使ったアクションシーンから最後まで、みっちり熱い思いが詰まっていて胸焼けしない親切設計。とにかく映画館で観ろとしか云いようがないっす、兄貴。

こちらでも告知でございます。 今週心斎橋大学でジャンル小説コースの無料体験授業をします。1/30(木)16:00から。講師は牧野。ジャンル小説って何?面白いの?っていうような話をします。無料です。ただし予約は必要。詳細は以下のジャンル小説コースまで。 気楽にご参加ください。 www.shinsaibashi-daigaku.jp/apply

『アクシデントマン ヒットマンズホリデー』を観た。 アクションが好評だったアクシデントマンの続編。 マフィアのボスの息子を守らねばならなくなったアクシデントマン:マイクは次から次に現れる奇妙な殺し屋たちと戦うのであった。 前回同様べたべたな展開をアクションシーンの素晴らしさで最後まで魅せます。 守らなけりゃならないボスの息子というのがとんでもなく間抜けな男で、邪魔ばっかりする。一切好感の持てない厭な男で観てるだけで苛々してくるのだよ。悪役とは別に物語をかき回す役が必要なのはわかるけれど、この人はバランスを崩して厭な奴でした。 そしてラストはほんとにすっきりできる大団円が待ってます。

#読了 北野勇作「カメリ」(河出文庫) 主人公カメリを筆頭にキャラがみんな魅力的でかわいい。独自の生態系(?)をベースに構築された世界も摩訶不思議で、作者の発想にびっくり。 一方で、ヒトに代わる存在「ヒトデナシ」はヒトと同じく労働すると同時に、彼らそのものが橋や塔の部品となったり、大量死しても補充されてきたりと、どこか不気味な要素もある。 この世界について考察しようと思えばいくらでもできると思うけど、カメリの可愛さの前では、そんなのは無粋な気もする。それよりも、ヘンテコでちょっと残酷なこの世界を、カメリと一緒に歩いているような、唯一無二の読書感覚を楽しめた。 森見さんの解説も大変よかった。

こちらの方でもお知らせです。 noteに未公開の中編を投稿しました。正式にデビューするずいぶん前に書いたものです。少々身体に悪い作品ですが、よろしければご笑覧くださいまし。 『へんなからだ』 note.com/makinohyster... #note

祝・重版。牧野修『月世界小説』は圧巻のマキノ全部のせ! 炸裂する妄想と言語と電波と狂気と暴力と戦闘と聖書と神と黙示録と改変歴史とジェンダーとバイオとメタとオカルトとオマージュとペダントリイとアングラとカタストロフとエンターテイメント。マキノ入門書としても最適の一冊だし、マキノ・フリークなら狂喜の大乱舞間違いなしの超傑作! www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000...

『月世界小説』が読みたいけど手に入らん、とお困りの方、牧野修さんは『MOUSE』もすばらしいので、いかがでしょう。十八歳以上立入禁止の廃墟の島〈ネバーランド〉で、ドラッグと呪術言葉による共同幻想に生きる子供たちを描く、類のない幻想SF連作集。 子供たちは唱和する。〝帰らないことを前提とした故郷に棲む兎の、眼のない兎の、月、剣、爪。シーラカンス、ブーゲンビリア〟

あまりにも嬉しいのでこちらでもご報告じゃ。 昨日『月世界小説』重版の知らせを受けました。 うひひひ、嬉しい! 深夜@bean_radishさんはじめ、話題に載せてくださった皆様、本当にありがとうございます。心から感謝しております。 そこそこ長い間作家をやっているのに、重版ぐらいでこんなに喜んでいいものかと思いますが、嬉しいのはどうしようもないのです。 せっかく重版を決めた下さった早川書房さんのためにも、売れてくれ。みんな一人一冊一家で三冊ぐらいは持っててくれ。もしかしたら何かの時に役に立つかもしれませんよ。分厚い本だから弾丸ぐらい避けるかも。

The Dark Secrets Behind the Neil Gaiman Abuse Accusations 〈ニューヨーク〉誌に掲載されたニール・ゲイマンの長年にわたる性的虐待告発記事。加虐趣味の怪物ぶりがひどい。あまりにひどすぎて読者への警告つき。はたしてゲイマンはこの記事にどう反応するのか。1人2人の話ではないしなあ。 www.vulture.com/article/neil...

『ファースト・スクワッド』を観た。 STUDIO 4℃とロシアのアニメ制作会社の合作。原作小説をコミカライズしたものをアニメ化ということみたい。 60分の作品なので、劇場版にしても短い。パイロット版、あるいは序章という感じ。未完で露骨に続編に続く終わり方。 第二次大戦中、劣勢であるドイツ軍オカルトに頼って死者を蘇らすと、負けじとソ連は超能力部隊を導入する。それが日本刀を背負った超能力少女というZ・スナイダー監督も映画にしたアニメ定番のキャラクター。こっちは『BLOOD THE LAST VAMPIRE』というムチャクチャかっこいいのを観てるので、どうしても比べてしまう。1/2

おお、ここまで牧野が取り上げられることはもう二度となかろうて。死ぬ前の夢のようじゃのう。

『ミステリと言う勿れ』を観た。 あまり関係ない話だけど、菅田将暉という人は美しい顔を持っていることを否定し、常に顔面に乱調を招こうとしている人だよなあって。時々こういう人いるけど、「整った顔」という予定調和的な何か、つまりは運命に抗っているみたいだなと私は思うのです。 それはそれとして、『ミステリと言う勿れ』は漫画も読んでたしテレビドラマも観てました。なので最初から主人公に対する評価が定まっていて、面白いけど説教臭いっていうのがそれ。結局それほど新しい視点でもない説教をされるとちょっと恥ずかしいというかしんどくなってくるわけです。1/2

『エイリアン ロムロス』を観た。 SFホラーへの原点回帰の要素は大きい。 そのことで単独でも面白い、初見でも大丈夫なエイリアンが出来上がっていた。 リドリー・スコットが描いた未来の人間像みたいな話も無視していないけど、そっちの方へと振り切ったSF的なドラマが観たかった人には不満が多いかもしれないね。 エイリアンを使ったお話としては私にとってはエイリアン4がベストなので、そんな人間にとっては最初のホラー味及びサスペンス要素を前面に出してきたエイリアン1.5作品って、モンスター映画としてきちんと楽しめました。